シニア層の心に火を点けろ。

こんなアンケート結果があります。

電通総研の
 「シニア層のインターネット利用に関する調査」によると
 ・全国60代と70代の男女各150人、計600人
 ・1月13~23日、調査員による訪問形式

☆ネット利用率
・60代 57.0%(男性58.7%、女性55.3%)
・70代 23.3%(男性30.0%、女性16.7%)

☆機器別の利用率
    パソコン 携帯とスマホ
・60代  37.3%  51.3%
・70代  14.0%  18.0%

☆都市規模によるネット利用率
・東京区部含む人口100万人以上の都市
  60代70.2%、70代26.3%

・町村部
  60代26.7%、70代20.0%

☆ネットを始めて良かったこと(複数回答)
1.友人・知人とのコミュニケーションが増えた 55.7%
2.情報が増えたり、知識が広がったりした   55.3%
3.好奇心が広がった             41.4%

・・・・・・・・・・・・・・

打ち合わせでいつも、「高齢者はネット見ないしさあ、、、」という話になります。このアンケートを見ればそれがウソだと分かります。特に都市部の60代はネットが「普通」のチャネルです。

今の日本で見込み客として想定できるのはシニア層しかない、とすら僕は考えています。

お金とヒマ。それを持っているのは60歳以上の人たちしかいない。その人たちのマインドに火を点けない限り、景気回復など望めないと思います。

健康食品ばかりが目立つシニア層のマーケティングですが、もっと他の商品でも商品開発から広告まで、シニア層の心に届くモノづくりや表現を開発しないといけないのでは?と思います。

photo credit: ViaMoi via photo pin cc

伊能忠敬を大河ドラマに。

先日千葉県香取市佐原に行きました。日本地図で有名な伊能忠敬の地元で、彼の旧宅、記念館もあります。

49歳まで佐原で商家を営み、それから天文暦学を学んで最後は全国測量という一大国家事業のリーダーへ。

少年時代の一家離散から伊能家に婿入りし、地元に貢献し苗字帯刀が許されるまでになった佐原時代だけでもドラマチックなのに、隠居後に19歳年下の恩師と出会い幕府も動かして日本全国測量の旅へ。

しかし彼の死後になってやっとできた地図も、時代に翻弄され極秘資料扱いに。シーボルト事件や焼失などの不運もあり、歴史の間に埋もれた形になるが、実は列強からの植民地化を防ぐ防波堤の一部になっていた・・・。

はっきり言って平清盛よりぜんぜん面白いと思う。

佐原とは縁もゆかりもない僕ですが、そんなわけで伊能忠敬を大河ドラマにする運動の勝手サポーターになりたいと思います(笑)

それと、こういう過去の偉人をもっと教える教育をするべきだとも思います。8月だからというわけでもありませんが、先人がいたからいまがある、ということを、みんなつい忘れがちになるからです。

中年の星、忠敬。ほんと、元気がない今の日本にこそ求められるストーリーなんだと思います。

日本のSNS人口は5060万人?

私もこの場をお借りしてツッコミを入れておきます。

そんなにいるわけないだろJK。

日本のソーシャルメディア人口5060万人に、Facebook・LINEが急成長 – bizmash!:@nifty http://bizmash.jp/articles/28627.html

インプレスR&D「日本のソーシャルメディア人口は5,060万人」ってそんなわけあるかアホ: やまもといちろうBLOG(ブログ) http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/08/rd5060-2527.html

『勝負は、お客様が買う前に決める!』

書籍のご紹介です。小林弘人監修 柴崎辰彦著 『勝負は、お客様が買う前に決める!』成功企業が密かに取り組む事前期待のマネジメント (ダイヤモンド社)

デフレだ!モノが売れない!打つ手なし!

そんな世の中に、ある種アンチテーゼとして投げかけられているのが、この本の中で紹介されている「事前期待マネジメント」。

モノやサービス、アフターサービスの手法が出尽くしているいま、購入以前のお客様の期待をいかにマネジメントするかというある意味ブルーオーシャン戦略なのです。SNSが普及しているいまこそ、期待のマネジメントがやりやすい環境になっているというわけ。ライバルと競合する前にファンにする方法論。

確かに飲食店などがランキングサイトに載ることで過剰な期待を受け、その反動で炎上したりリピーターを減らすというのはよく聞く話。だから最近では◯◯ログなどには掲載したくない、というお店も増えています。SNSを使い自分たちで情報発信できるのだから、期待をコントロールできるように自分たちでメディアを選び、顧客及び潜在顧客との交流を図りたいというのはとても自然な流れです。

事前期待と顧客満足には下記の相関があると本書では説いています。

・事前期待<実績・評価=リピート客
・事前期待≒実績・評価=印象が薄い
・事前期待>実績・評価=離脱

ですから、事前期待が高まりすぎないように「冷やす」行為も必要というのが面白いですね。まあ、通常は期待を抱いてもらうまでのハードルが高いので、ある種贅沢な悩みといえるかもしれませんが。

顧客との関係をマネジメントする、という発想でSNSに使いこなしている企業はまだほんの一部。これからはモノづくり、サービス提供、アフターケアと同時に、事前期待をマネジメントするという視点も企業活動には必要になっていくことでしょう。

では、コンテンツのご紹介を。

序章 勝負は、お客様が買う前に決める!
1.お客様が買う前にライバルに差をつける
2.差別化のカギは、事前期待のマネジメント
第1章 ソーシャルメディア×事前期待のマネジメント
1.ソーシャルメディアを使うだけではダメ!
2.売り手の大きな勘違い
3.抜け落ちていたお客様の事前期待
4.サービスサイエンスの実践で分かったこと
第2章 まずは、お客様から注目される存在になる!
1.ソーシャルメディア上での話題作りを始める
2.ソーシャルメディアで「お客様のまわりの人々」を巻き込む
3.マス広告よりも新しいライフスタイルの提案
4.グーグルやヤフー!の検索よりも友人や知人の口コミ
5.感動するエピソードをお客様と共有
6.ソーシャルメディアを活用するうえでの留意点
第3章 ソーシャルメディアでお客様との信頼関係をつくる
1.プロフィールをオープンにして安心感を与える
2.リアルタイムの会話で親近感をもたらす
3.ソーシャルメディアで購入前の不安を解消
4.タイムリーなアドバイスで強い信頼関係を構築
5.ソーシャルメディア上でモノやサービスを共創
第4章 買う前にファンにしてしまう5つの法則
[法則1]ターゲットとなるお客様をイメージする
[法則2]ソーシャルメディア上でのやり取りからお客様の心理を感じ取る
[法則3]モノやサービスへの事前期待で、お客様を分類する
[法則4]さまざまな事前期待に応える
[法則5]ソーシャルメディアで事前期待をマネジメントする
第5章 お客様にファンであり続けてもらうために
1.ソーシャルメディアで広がる共感のコミュニケーション
2.ロング・エンゲージメントでビジネスを考える
3.お客様との「絆」が成長する企業の最高の財産

巻末にThanks to ということでいろんな方の名前が載っているのも最近のSNS本のトレンド。ちゃっかり僕の名前も載せていただいています。こちらこそサンクス!
事前期待のマネジメント 巻末名簿

実は、著者は僕の大学時代からの友人。IT企業勤務のくせに、こんなマーケティング的な本を書くなんて多才ですね。やるやるとは聞いてたけど(笑)ネタバレ御免w

アマゾン、店頭でも絶賛発売中です。新しいマーケティングの視点が欲しい方はぜひ。

広告はドヤ顔してたなあ・・・(遠い目)


この広告、覚えている方いらっしゃいますか?

ティザー広告の大成功例として広告業界では有名です。

ドヤ顔、ですよね。

いや、バースさんの顔が、ということではなくて、メッセージの伝え方がドヤってる、ということが言いたいのです。これ、分かりやすい例かなと思って。

思えば、この広告に限らず、広告ってみんなドヤ顔だったよなあ、と。(その頃はもちろんドヤ顔なんて言葉はなかったですが)

商品にしろ、サービスにしろ、「こんな素晴らしいものができました」「欲しいですよね」「使いたいですよね」という問いかけを内在していました。どうですか!と自信満々に消費者にアピールしていました。

さて、現在。

ドヤ顔というのは、ちょっと恥ずかしいものとしてみんな認識しています。

「なんか、自慢気だよね」「たいしたことないのにね」「自分の世界だよね」

モノを欲しがらないこの時代において、僕はそれが世間が「広告」というものに向ける視線とダブって見えてしょうがないんですよね。

昔から、広告は共感だ、自慢ではない、と教えられたし、実践もしてきたつもり。

しかし、媒体を使って企業側の立ち位置でドーンとメッセージを流す時点で、どんなに控えめな表現をしたとしても、消費者の目にはドヤ顔に映っていないだろうか?という疑念が離れません。広告だけでなく、マス媒体そのものに向けられる視線が、ドヤ顔に眉をしかめる気分にあふれているのではないか・・・。

広告に染み付いたドヤ顔の名残。でもそこを意識させないようにシカケを作っていくと、ステマと呼ばれるし・・・。

コミュニケーションの手順とか、作法とかが、いろんな意味で変わっている最中なのでしょう。真剣に考えなくてはいけないところだと思っています。

デニーズvsスタバ

無線LANが無料で使えるお店が増えてきました。

先日も満を持して、という感じでスターバックスが無線LANを導入。

at_STARBUCKS_Wi2 http://starbucks.wi2.co.jp/pc/index_jp.html

Starbucks Wi-Fi
メールアドレスとパスワードを登録してすぐに利用開始できます。時間制限もないので、心臓が強い人ならコーヒー一杯で何時間でも作業ができます。電源がある店舗も多いですしね。

気になるのは、Wi2というチャネルもあって、それも勝手に接続ができるっぽいところ。セキュリティとか大丈夫なのかな。。。という感じ。

 
最近僕がお気に入りなのはデニーズが提供している7Spotです。

7SPOT http://webapp-ap.7spot.jp/

7Spot Wi-Fi
何しろコーヒー220円(店舗により若干違いあり)でおかわり自由で駐車場も使えてと、どう考えても僕が使うたびに赤字だと思うのですが、まあいろんな戦略があるのだということで。

ただし一日で最大2時間の縛りがあるので、長居はできません。電源も基本的に無い。まあパソコンのバッテリーと頭のCPUもそれぐらいで切れるので、それはそれでリーズナブルなのかも。

 
そして、ダークホース的なのが、ポポラマーマ。生スパゲティ屋さんです。

ゆであげ生スパゲティ ポポラマーマ 株式会社ポポラマーマ http://www.popolamama.com/

ポポラマーマ
こちらはフリースポットなのでセキュリティが若干不安なのと、ドリンクバーが350円とやや高い。でも上記2社よりもずっと前から無線LANを導入していて、僕も度々お世話になっています。お昼時以外は空いていることも多い・・・かな。ゆったりできますが、潰れないかドキドキします。

 
というわけで、世の中ノマド(笑)に追い風バンバン吹いていますね。いい面を見れば、本当に世の中良くなっているなあ、と思います。

Google+のイベント機能はなかなか便利そう。

Google+ イベント画面
先日もGoogleDriveをやめた話を書きましたし、どう付き合えばいいのか悩ましいGoogle+

個人的にはAKBは雰囲気を壊すから使って欲しくなかったところですが、移り気な一般人よりロイヤリティの高いマニアを狙うのはマーケティングとしては正しい。移り気な一般人として付き合わさせていただきますといったところ。

で、イベント機能なのですが、Facebookと比べたら随分親切だなあと思いました。

まず招待が奥ゆかしい感じなのがいい。Facebookのちょっとズケズケした感じの招待と比べると感じいいです。(まあ単なる主観ですが(笑)

あと、グーグルカレンダーと連動しているので、参加ボタンを押すと自動的にカレンダーにも予定が記入されます。これは何気に便利なのでは?

あと期日が過ぎたイベントにも参加・不参加をポチできるので、不参加だったことも記憶しておけるのもいいかなと思いました。

まあ、いまのところ外人さんからの招待ばかりで、ある意味インターナショナル、ある意味どう参加していいのか分からない感じですが、使い勝手次第ではGoogle+比率が高くなるかも。

とはいえみんなが使ってこそのSNSなわけで、これを参考にFacebookさん頑張ってね、が一番気分に近いかな。

Facebookのイベント機能はわけの分からない人からの招待がありすぎてほとんど機能してないですから。