最近こんな記事がバズっているのを目にしました。
ランサーズやってみたけど地雷クライアント案内所にしか見えない | kosuke.cc
(※ユーモアのある語り口や緻密な取材、ホントにいい記事だと思います)
この手の仕事マッチングサービス、あるいはクラウドソーシングにはみんないろいろ思うことがあるらしく、ソーシャルブックマーク界隈で話題になっており、ついに運営会社の社長がブログでアンサー記事を出すまでに至りました。
ランサーズに関するブログ記事に対してのお詫びとご説明 | ランサーズ(Lancers)社長日記
「お詫び」する必要なんてないのにな、と思います。そして理想は理想として良く分かりますけどね。。。という感じ。
僕もフリーランスの端くれですから、かなり初期から注目していましたが、残念ながら結局利用していません。理由は、ほとんど上記のリンク先と同じです。あの単価ではやるだけ赤字。地方の主婦や、事情があってどうしても家から出られない人に副収入の選択肢があることは喜ばしいことですが。
実は以前一度だけランサーズ経由で、あるクライアントと会ったことがありますが、早速ランサーズ外しを提案してきました。そしてその後いろいろと経緯があり、仕事はしたのですがギャラも未払いです。地雷でした。これはダメだと思いました。現在はどうなのでしょう。検証してないから分かりません。システム上、請け負う側には受注実績やサンプルのプレゼンなどフィルターがかけられますが、クライアント側をフィルタリングするのは難しいでしょう。
オークションのようにモノをやりとりするならいざしらず、手間をやりとりする仕事の場合、いかに長期的な信頼関係を築けるかが大切。でもクラウドソーシングには、どうしても発注する側に請負側を「使い捨て」する誘惑があることが否めません。
プラットフォームだけが栄えて、実際に手を動かす人が報われにくい、という側面が強いインターネットの現状は、早く脱却しなければいけないよなあと思います。この件だけではなくて、インターネットには地雷がいっぱいですが、それは匿名性に由来する部分が大きいのではないかと思います。
最終的には仕事を出す側も受ける側も実名でやるしかないのではないでしょうか。インターネット全体が信頼感のある「場」になれるかどうか、試されているなあ、と感じます。