エコトバは、おかげさまで多くのツイッターのフォロワー、フェイスブックの友人と関わらせていただいており、日頃から炎上に対しては細心の注意を払っています。「火事とケンカは江戸の華」とばかりに、炎上によってアクセスを伸ばすマーケティングも存在するようですが、エコトバは断固反対します。それは一時のやじうま的アクセスにしか過ぎないからです。そして対応を間違えれば個人でも企業でも致命的なダメージを負います。サイト炎上を防ぐノウハウを共有し、ネット空間をみんなに住みよい場所にしましょう。
左手の法則
物理の時間に習った、指を三方向に向けるアレのモジリです。親指を自分、人差し指をターゲット、中指を第三者に見立て、常にその関係を意識してネット上でもコミュニケーションしましょう。必ず第三者が存在することを忘れないでください。公共の場で発言するのであれば当然のことなのですが、ネット上ではなぜか置き去りにされがち。ターゲットの関心を引くために第三者を貶めるような発言は絶対にタブーです。ツイッターでの炎上はほぼ全てこのパターン。あなたを見ているのは友達だけではないのです。
3 D 禁止
毒舌・断言・ダダ漏れの3Dにくれぐれも気をつけてください。気の利いた言い回しをしようとしてつい毒舌風になったり、自信がある事柄だからといって断定的な言い方になったり、ソーシャルな世の中だからと自分や他人のプライベートをどんどんアップしたりと、どれも炎上の火種になることばかりです。
3 J 禁止
自慢・自己中・人格否定はしない。これは特に意識しなくてもできるでしょう。しかしネット上の匿名での議論を見ていると、ほぼ最終的に互いの人格否定に行き着きます。どうしても文字情報に偏りがちなネット環境では左脳優先の精神状態になり、これが「個」の意識を強める結果だとエコトバは考えています。外に出て五感をフル活用し、右脳を活性化させるようにしましょう。心の持ちようも炎上防止の一環なのです。
3 H 禁止
本音・否定・皮肉も封印しましょう。「え?本音もだめ?」と思われるかも知れません。もちろん本音が強い共感を呼ぶのも事実ですが、最初の左手の法則にもあるように、誰がそれに反発を覚えるのか分からないのです。頭ごなしに否定したり、余計な皮肉を挟むのも考えもの。事実関係として明快に間違っている事以外、主観的な物事については基本的に否定しないこと。「そうかもしれないですね~」と柳に風を決め込みましょう。(このページで炎上は強く否定していますが(笑)
見直し3回
校正重要。日本語のネット環境は残念ながら同音異義語など文字変換の問題があるため、とても誤字脱字が多い。ですから文字の間違いを探すために1回、上記の余計な言い回しを探すために1回、できれば音読して読みやすさを確かめるために1回と、アップするまでに3回見直しが出来ればベストです。読者は文字の間違いだけでもイライラします。イライラを減らす努力は炎上を防ぐ基本的な土台であり、信頼を増すための基礎と言えます。そんなに見直す余裕はないと思うかもしれませんが、頑張ってうまくルーティーン化しましょう。炎上対応の手間を考えれば安いものです。
横から目線・下から発言
フラットな視点と他者への尊敬を両立しましょう。上から目線がすべての炎上の起点になっているのは間違いないのですが、では下から目線になればいいのか?と言われればそれもNO。下から目線は卑屈、嫉妬、不信を産み、結局別の意味で炎上の温床になります。ネットはフラットなつながりがいいのです。目線はつねに横から。老若男女、立場や貧富を超えて横のつながりが得られることをメリットととらえましょう。バイアスのかからないフラットな視点はデマの拡散防止にも役立ちます。そして、コメントや発言は常に他者を上位に置けば、ほとんど間違いは発生しません。
もし炎上したら
炎上は、させないことが最も大切な対策で、炎上したら延焼(ログが残る)も含め火消しは大変です。結局、匿名で誹謗中傷合戦をする限り、お互い見えない敵を相手にすることになり不信感が増幅するだけ。合理的な解消を目指すのは難しくなります。火消しにベストな方法というものは存在しませんが、個人対個人であれば一切相手にしない、というスタンスがベター。企業であれば即座におわびや謝罪を発表し、出せる情報はすべて開示、嵐が過ぎ去るのを待つ、というのが賢明でしょう。どちらもコミュニケーションの理想とは程遠いのですが、火消しという点では現時点で最も有効な対策だと思われます。また、大きな枠組で考えれば、ネットの実名化も炎上を予防するひとつの手段ではあります。
こうしてまとめると禁止事項ばかりで息苦しいなあ、と感じるかも知れません。お前は全部できているか、と問われても自信なしです。しかし、これは通常の生活でもまったく同じ事で、あなたがわがままな振る舞いをすれば誰かが必ず「炎上」的な反応を示しているはず。ネット上ではそれが広範囲に可視化されてしまう、というだけのこと。逆にこうしたことさえ押さえれば、自分の興味・関心・意見をどんどん発信することでアクセスは集まります。炎上するかしないかは、コミュニケーションに対する基本的なスタンスの問題なのだということを認識するようにしましょう。