旬な言葉「危険ドラッグ」

脱法ハーブ改め危険ドラッグ。

これまで真面目なハーブ業者さんはずっといい迷惑だったと思うので、ハーブをやめてドラッグという呼び名にするのは間違ってない。でも、センス無いですよね。危険だから危険とか。
薬って基本が危険だし。風邪薬だって用量の10倍摂取したら命の保証はない。だから危険というのはあまり意味が無いと思う。違法ドラッグでは何がダメだったのか?すぐに法の目をかいくぐったものが出てくるから?まあこのへんが政治的な落とし所なのかなあ。

それと、一連の事故は、脱法ハーブで人が死ぬのではなく、自動車に轢かれて怪我したり亡くなったりしている。だったらドライバー任せではなくもっと自動車の側が2重3重の安全装置がついてないといけないのではないか。これは酔っ払い運転でも同じことです。というかアルコールという合法薬物でもっと頻繁に事故が起きているわけで、でもアルコールを禁止するんですか?という話。薬物摂取している人に注意とかマナーとか説いても聞く耳がないわけだから、例えば自動運転とか、ふらついたら自動停止するとか、社会インフラのフェールセーフについてもっとコストを掛けるべきなのでは?と思う。

アメリカの銃規制でよく言われますよね、道具ではなく使う人が悪い。それは100%そうだが、その間に銃で何人撃たれたの?という話。人任せでは、結局一定の人が犠牲になる。それをどう強制的にストップするか、しないのか。21世紀の文明社会として、「ストップする」しかありえないでしょうと思う。

たとえば、東京の電車はホームドアが急速に普及中です。まあコストはかかるでしょうが、できてみれば、なんでいままでなかったの?と思う。それが文明の正しいあり方なのではないか。

禁止薬物を作るのも使うのも人間なら、それによる事故や事件を防ぐのも人間。どこに知恵とコストをかけるかが問われている気がします。