東京国際映画祭の不評コピー。

ひさびさにつぶやいてみようかなあと思いました。

東京国際映画祭のキャッチコピーがネット上で批判されています。

東京国際映画祭のとあるコピーがひどい – NAVER まとめ

ニッポンは、

世界中から尊敬されている

映画監督の出身国だった。

お忘れなく。

個人的には、なんで「お忘れなく。」って捨て台詞つけちゃったかな、という感じ。有り無しでずいぶん印象が違います。逆に炎上狙ったのか?と勘ぐられるレベルですね。個人の業績と国を重ねあわせるのは別におかしいとは思いませんが(オリンピックとか成立しなくなっちゃいますし。ただレトリックがこの映画祭の趣旨と合っていない)、誇らしさは謙虚さと同居していないと受け入れられにくいですよね。

このコピーに決まった経緯とか誰が書いたとか興味はなくて、以前にも書きましたが、広告に対するネガな意見がどんどん可視化されるようになったときに、広告業界はどう対応するのか、ということが気になります。前は単に世の中からスルーされるだけだったんですけどね、こうして批判されることに対して、業界としてどう考えるのか。

広告の不快指数。 | ekotova.com

差別問題や意図せぬ誹謗中傷などへのチェック体制、ガバナンスを強化するのか、もっと全体的に表現をマイルドにしていくのか、逆に炎上を狙っていくのか・・・。マスコミそのものが「マスゴミ」などと陰口を言われることに対して何の免疫もなく、その対処方法も無視を決め込むのか対話をするのか腰が座っていないように見えるのと同様に、広告もスタンスが問われている気がしてしょうがないです。そしてまだその方向性は見えていません。個別のクライアント企業に下駄を預けるしかないのかなあ・・・。というわけで、特に結論とかないのですが、面倒なこと、逆境はチャンスでもあるので、こういう批判をどう前向きに持っていけるかだと、思うんですけどねえ・・・。

旬な言葉「危険ドラッグ」

脱法ハーブ改め危険ドラッグ。

これまで真面目なハーブ業者さんはずっといい迷惑だったと思うので、ハーブをやめてドラッグという呼び名にするのは間違ってない。でも、センス無いですよね。危険だから危険とか。
薬って基本が危険だし。風邪薬だって用量の10倍摂取したら命の保証はない。だから危険というのはあまり意味が無いと思う。違法ドラッグでは何がダメだったのか?すぐに法の目をかいくぐったものが出てくるから?まあこのへんが政治的な落とし所なのかなあ。

それと、一連の事故は、脱法ハーブで人が死ぬのではなく、自動車に轢かれて怪我したり亡くなったりしている。だったらドライバー任せではなくもっと自動車の側が2重3重の安全装置がついてないといけないのではないか。これは酔っ払い運転でも同じことです。というかアルコールという合法薬物でもっと頻繁に事故が起きているわけで、でもアルコールを禁止するんですか?という話。薬物摂取している人に注意とかマナーとか説いても聞く耳がないわけだから、例えば自動運転とか、ふらついたら自動停止するとか、社会インフラのフェールセーフについてもっとコストを掛けるべきなのでは?と思う。

アメリカの銃規制でよく言われますよね、道具ではなく使う人が悪い。それは100%そうだが、その間に銃で何人撃たれたの?という話。人任せでは、結局一定の人が犠牲になる。それをどう強制的にストップするか、しないのか。21世紀の文明社会として、「ストップする」しかありえないでしょうと思う。

たとえば、東京の電車はホームドアが急速に普及中です。まあコストはかかるでしょうが、できてみれば、なんでいままでなかったの?と思う。それが文明の正しいあり方なのではないか。

禁止薬物を作るのも使うのも人間なら、それによる事故や事件を防ぐのも人間。どこに知恵とコストをかけるかが問われている気がします。

旬な言葉「汚名挽回」

仕事柄、言葉の誤用をしないようになるべく気をつかっているのですが、時代や環境によって意味合いも変わるのでなかなか難しい。例えば「炎上」というと、最近ではネットで叩かれる意味を連想する人のほうが多いのではないかと思ったり。

言葉は生き物。結局そのときどきの判断、ということになります。

最近では、「汚名挽回」も誤用ではない、ということが言われています。汚名は返上するものだと思ってましたけどねえ…。

誤用ではない?「汚名挽回」「名誉挽回」をめぐる辞書編纂者らの議論 – Togetterまとめ

上記リンク先には、辞書編集者自ら『三省堂国語辞典』第7版に誤用ではないと記述した旨語られています。『明鏡国語辞典』にも誤用と決めつけられないことが記されている模様。

「疲労回復」と「元気回復」が併存しているように、「汚名挽回」と「名誉挽回」が両方あっても良いし、また古くはそうした用法が存在したようです。

テレビのクイズ番組や雑学本などで、散々誤用とされてきたのを目にしているわけで、これがまた理解されるには相当な時間がかかりそうですね。まさに汚名挽回の名誉挽回なるか、といったところ。

やれやれ、ですね。

2013年流行語大賞ノミネート語。

許諾NGぽいけどとりあえずこの画像。
許諾NGぽいけどとりあえずこの画像。

【流行語大賞候補】 「倍返し」、「おもてなし」も加わり、今年は激戦必至! 2013 – NAVER まとめ

年末ですね~ということで記録カキコ。

今年は流行語の当たり年らしく、たしかに見たことある単語がいっぱい。とはいえほとんどがテレビなんだよなあ…という気も。

前半は「今でしょ!」で決まりかなあ、と思ったら、後半で「じぇじぇじぇ」や「お・も・て・な・し」や「倍返し」など強力な言葉が怒涛のように押し寄せて来ました(笑)

一方で、お笑い界からのノミネート語は無く、これはこれで時代のターニングポイントなのかも、という指摘も。

個人的には「激おこぷんぷん丸」あたりが面白いです。単に若者の言葉の乱れ、で済ませられがちですが、僕が思うにこれもクールジャパン。

激怒しているにも関わらず、それを可愛いニュアンスで表現したい、という気持ちの現われでしょ。

サブカルのようで、実は日本的な精神文化が色濃く反映されている言葉だよなあと思います。

大賞は12月2日発表。「おもてなし」が有力だそうです。

やっぱり「キンキンに冷えたビール」だよなあ。

みなさん「きんきん」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?

僕は当然のごとくビール!

でもそれは新しい使われ方だそうなのです。

僕の中ではすっかり日本語に定着したとばかり思っていたのですが…

年配の方には通じない可能性があるのですね。

心します。

とはいえ、オノマトペが豊富なのが日本語の良さ。

歴史的な背景がある言葉はさておき、擬音語・擬態語は自由なイメージで使うのが楽しいと思います。

旬な言葉「ゲリ豪」

ゲリラ豪雨が来ない日はない、といっていいほどになった日本の夏。

以前は夕立、という呼び方だった気がしますが、「ゲリラ」といわれるとなんだか突然襲われる感が強調されますね。いい呼び方なのかどうか判断しかねます。

で、この呼び方自体がまだ新しいのに、もうすでに「ゲリ豪」という省略形がチラホラと。

【画像集】ゲリ豪で名古屋駅が名鉄・近鉄・地下鉄各駅舎浸水 雨漏りでキオスク休業しソフマ店内に川出現 – NAVER まとめ

まあなんと申しますか、名詞を省略させたら世界一(たぶん:笑)の日本語の面目躍如ですね。今度は突然下る感じが強調されて、それはそれでシズルがあるという。

汚い締めになってしまいました。こちらからは以上です。

旬な言葉「エクストリーム出社」

Dawn Mist on the Chiltern Line
Ella’s Dad / Foter / CC BY

エクストリーム出社とは、
1. 早起きして
2. 一般的に「休日にしかやらない」「心に余裕がないとやらない」と思われるようなことをやり
3. 定時に出社し、真面目に働く

というスポーツ(?)だそうです。面白い!
会社へ向かう苦行が、なにかポジティブな新体験に変わる予感!
日本エクストリーム出社協会

僕は早起き好きだからあまり抵抗無いけど、出社する場所がないのでやらない(笑)
こういうのって結構最初は盛り上がるけど、飽きるときは急激に飽きる予感が。。。
あと夏場はいいけど秋から冬にかけても盛り下がるだろうし。

でも、こういう毎日のなかに楽しみを見出す傾向は悪く無いと思います。
しばらくウォッチさせてください。
エクストリーム出社 – Togetter