ダイシン百貨店

ダイシン百貨店がリニューアル。

今年8月4日に、改装中だった山王のダイシン百貨店がリニューアルオープンしました。
ダイシン百貨店 http://www.daishin-jp.com/index.html

僕が注目しているシニアマーケティングのベンチマークともいえる量販店です。

先日もこんな記事を書きましたが、こちらは創業以来近隣のシニアの心を捉えて離さないお店なのです。
シニア層の心に火を点けろ | 株式会社エコトバ http://ekotova.com/wp/archives/658

なにしろ品揃えがすごい。売れ筋でなくても、問い合わせがあれば店頭に置くそうなので、その数20万点とも言われています。食品から衣料、家電、DIY、文具・書籍、バス・トイレタリー、ペット用品まで、百貨店なので当たり前ですがないものはない、と思えるほどの商品があります。チェーン店では手に入りにくい、いわゆる「昔懐かしい」商品が盛り沢山に置いてあるわけです。またシニアの「個食」に対応して、豚肉ひときれ、とか、太巻き一個、とか平気でパッケージされています。

シニアに重点を置いているので、若い人向けの商品が若干少ないのですが、そんなことはお構いなしです。その割り切りも潔いですね。

とはいえ、オサレなブックカフェもあったりして、ヤングな一角もちゃんとあります。

また、お店自体が街の一部なのだ、という発想で、いたるところに休憩用の椅子があったり、屋上は夏季に幼児用プールを開放したりビアガーデンを作ったり、足湯付きのカフェがあったりと、ぶらっと立ち寄りたくなる工夫がふんだんにあります。食堂も大賑わいです。

何より、高齢者の問い合わせに丁寧に答えるという方針があるらしく、場合によっては一緒にお茶を飲んで世間話をしたりすることもあるらしい。

逆に、価格訴求をあまり打ち出して無く、最近の激安の相場から見ると決して安くはないのですが、それはサービスと品揃えとトレードオフで釣り合いがとれているのではないでしょうか。価格による棲み分けで近隣商店とも共存できる可能性もありますし。

というわけで、シニアマーケティングのお手本、ダイシン百貨店。僕自身はシニアというわけではないのですが、いろんな意味で、足を運ぶことがふえそうです。