旬な言葉「汚名挽回」

仕事柄、言葉の誤用をしないようになるべく気をつかっているのですが、時代や環境によって意味合いも変わるのでなかなか難しい。例えば「炎上」というと、最近ではネットで叩かれる意味を連想する人のほうが多いのではないかと思ったり。

言葉は生き物。結局そのときどきの判断、ということになります。

最近では、「汚名挽回」も誤用ではない、ということが言われています。汚名は返上するものだと思ってましたけどねえ…。

誤用ではない?「汚名挽回」「名誉挽回」をめぐる辞書編纂者らの議論 – Togetterまとめ

上記リンク先には、辞書編集者自ら『三省堂国語辞典』第7版に誤用ではないと記述した旨語られています。『明鏡国語辞典』にも誤用と決めつけられないことが記されている模様。

「疲労回復」と「元気回復」が併存しているように、「汚名挽回」と「名誉挽回」が両方あっても良いし、また古くはそうした用法が存在したようです。

テレビのクイズ番組や雑学本などで、散々誤用とされてきたのを目にしているわけで、これがまた理解されるには相当な時間がかかりそうですね。まさに汚名挽回の名誉挽回なるか、といったところ。

やれやれ、ですね。

旬な言葉「地雷クライアント」

最近こんな記事がバズっているのを目にしました。

ランサーズやってみたけど地雷クライアント案内所にしか見えない | kosuke.cc
(※ユーモアのある語り口や緻密な取材、ホントにいい記事だと思います)

この手の仕事マッチングサービス、あるいはクラウドソーシングにはみんないろいろ思うことがあるらしく、ソーシャルブックマーク界隈で話題になっており、ついに運営会社の社長がブログでアンサー記事を出すまでに至りました。

ランサーズに関するブログ記事に対してのお詫びとご説明 | ランサーズ(Lancers)社長日記

「お詫び」する必要なんてないのにな、と思います。そして理想は理想として良く分かりますけどね。。。という感じ。

僕もフリーランスの端くれですから、かなり初期から注目していましたが、残念ながら結局利用していません。理由は、ほとんど上記のリンク先と同じです。あの単価ではやるだけ赤字。地方の主婦や、事情があってどうしても家から出られない人に副収入の選択肢があることは喜ばしいことですが。

実は以前一度だけランサーズ経由で、あるクライアントと会ったことがありますが、早速ランサーズ外しを提案してきました。そしてその後いろいろと経緯があり、仕事はしたのですがギャラも未払いです。地雷でした。これはダメだと思いました。現在はどうなのでしょう。検証してないから分かりません。システム上、請け負う側には受注実績やサンプルのプレゼンなどフィルターがかけられますが、クライアント側をフィルタリングするのは難しいでしょう。

オークションのようにモノをやりとりするならいざしらず、手間をやりとりする仕事の場合、いかに長期的な信頼関係を築けるかが大切。でもクラウドソーシングには、どうしても発注する側に請負側を「使い捨て」する誘惑があることが否めません。

プラットフォームだけが栄えて、実際に手を動かす人が報われにくい、という側面が強いインターネットの現状は、早く脱却しなければいけないよなあと思います。この件だけではなくて、インターネットには地雷がいっぱいですが、それは匿名性に由来する部分が大きいのではないかと思います。

最終的には仕事を出す側も受ける側も実名でやるしかないのではないでしょうか。インターネット全体が信頼感のある「場」になれるかどうか、試されているなあ、と感じます。

旬な言葉「駆け込み~増税」

請求書の税率変えるの忘れておっとっと、という事例が増えそうな2014年4月の月末が迫ってきましたね。

で、家電業界ではこんなことに。

日刊ゲンダイ|家電値下がり 消費増税「駆け込み買い」は大損だった(リンク先記事抹消)

予想出来たはずですけどねえ。。。

液晶テレビがエコポイント駆け込みでその後どれだけ値崩れしたか、ついこの間の話だと思うんですけど。

熱しやすく冷めやすい、反省しない国民性。どうなってるの!

・・・じつは、そんな通り一遍の批判をしたいわけではありません。

おそらく、いま消費者はそれなりにお金は持ってるし、「言い訳」さえあればお金は使う、ということが証明されたのだと思うのですよ。

3%を節約したいわけではなくて、いま3%祭だから買った、という乗っかった感。

僕の周りを観測した限りでは、高額商品が結構売れたみたいですし。

というわけで、増税後の景気腰折れが心配される昨今ですが、なあに、いい「言い訳」さえあれば大丈夫。

みなさんそれなりに消費してくれますよ。

オリンピックという言い訳ビッグテーマはすでに設定されています。

あとは中言い訳小言い訳をうまいこと演出するのが、

マーケッターの腕の見せ所になりそうです。

NEXUS 5は完成されたスマホだと思います。

NEXUS 5を使用し始めてから10日ほど経ったので、そのレビューをしてみたいと思います。

結論としては、タイトルにも書いたように、とても完成度の高いスマホです。Kitkat最高!買って良かったです(割賦払いプランですが(^^ゞ

ちなみにNEXUS 5といえばsimフリー版が話題ですが、僕はemobile版で、しかもドコモと2台持ちでこちらは通話には使っていません。以下はそれを前提に読んでいただけると分かりやすいと思います。

ではお約束の開封の儀から。

2013-12-03 14.19.34

外箱。開封の儀と言っても店頭で一回開けて確認してるから意味ないんですけど(笑)

2013-12-03 14.20.53

まあ、何がいいたいかというと、アップルみたいだね、ということです(笑)

 

さて、まずは簡単にスペックから。

・サイズ約69×138×8.6mm、重さ約130g

・解像度1920×1080の5インチフルHDディスプレイ

・CPUは2.26GHzクアッドコアのSnapdragon 800

・内蔵ストレージ16GB、RAMは2GB

・バッテリー容量は2300mAh

・Wi-FiはIEEE802.11ac規格、2.4GHz/5GHzのデュアルチャンネル対応、LTEやNFC、Bluetooth 4.0等にも対応

スペックを見るとバッテリーが2300mAhで大丈夫?という気がしますが、そのあたりは後述。

2013-12-14 15.34.49

端末の質感はしっとりしたマットな見た目、手触りでとてもよいです。大きさの割に薄く、薄さのおかげで持った時にも軽く感じます。でもせっかくのデザインなのに、IMEI番号がべっとり貼ってあってカコワルイ(-_-;)

2013-12-14 15.23.26

ボタン、スイッチ類の仕上げも精度が高いです。これは写真よりぜひ店頭でお手に取って確かめてください。

回線はプラチナバンド

以前のアンドロイド端末がemobileのHUAWEIGS02だったこともあり、前述の通り機種変更でイーモバイルのパケット定額を利用しています。で、今回は「EMOBILE 4G-S」といってイーモバとソフトバンクのLTEを両方使う、というオイシイとこ取りみたいな回線サービスなのですが、実際は販売店の人に聞いたら、「ソフトバンクの回線ですよ」とのこと。いわゆるプラチナバンドというやつ。確かに申し込みの時にも社内ナンバーポータビリティみたいな手続きをしましたし、端末に表示されるネットワークはsoftbankのみです。一時期各キャリアのつながりやすさ比較の記事がたくさん出回っていましたが、プラチナバンドは確かにほとんどバリ3ですね。そして待受時の電池消耗も少ないと思います。注意点としては、月額料金が安い分だけ、毎月5ギガのパケット上限が設定されています。僕はお店の人が以前の使用状態を調べてくれたので、そこまで行かないと判断できましたが、スマホで動画をガンガン見る、というような人は気をつけるべし。ちなみにドコモのiPhoneは7ギガ上限です。

とにかくスムーズなAndroid4.4(Kitkat)

AndroidとiPhoneの両方を使ったことがある人にとって、やはりiPhoneの操作感のほうがスムーズでいかしてるよね、という印象があると思います。ところがAndriod4.4はそこのところ大幅に改善されています。メモリ最適化でマルチタスキングもサクサク動く、という触れ込みはダテじゃない。フリック操作に対する反応、ランチャ画面のスライド、アプリの立ち上がり、すべての反応がスムーズ、サクサクです。アンドロイド特有の微妙な「引っ掛かり」感がない。これならiPhoneにタメはれます。テザリングやWiFiの電波を捕まえるのも速いので、ノートパソコンなどと連携するときのストレスも減りました。

全身Google仕様でラクチン

端末を変えるとき、データとかアプリとかの移行が面倒だよなあ、、、と思っていたのですが、クラウド時代の恩恵で、ほぼ面倒なことなしに環境移行できました。今回初めて気づいたのですが、Googleのアカウントがあってアンドロイド端末を使っていると、どんなアプリを使っていたか全部グーグルが覚えていてくれて、新しい端末になったときにリストアップしてくれるのです。ですからマップやGメール、カレンダーなどのおなじみのグーグルのアプリから、LINEやEvernoteやDropboxなども、そこからインストールして最初にIDパスワードを入れればそれで終了。全く以前と同じ感覚で使えるのです。さらに、余計なプリインストールアプリが少ないのも好印象。必要なものだけでランチャ画面が構成されているので、スッキリしていてとても使いやすいです。

Screenshot_2013-12-14-17-42-00

そんなわけで現在こんなホーム画面にして使っています。カレンダーとエバーノートのウィジェットがメインな感じ。さらに、Google Nowというランチャ画面があり、天気や株価情報、ニュースなどを自動更新して表示してくれます。出先では帰りの電車の経路と発車時刻、料金なども自動で表示してくれたり。このへんも地味ですが気が利いています。その他マップの改良とかメモアプリの追加とか、細かいところも全般的に使いやすさがアップしています。

Screenshot_2013-12-08-13-49-31

 電子書籍も見やすい5インチディスプレイ

で、やっぱりスマホのディスプレイは5インチあるといいなあ、というのもしみじみ感じます。老眼・乱視が進んでくるのも防ぎたい(笑)。アイコンもデカイし表示される文字もデカイ。NEXUS 7もいいよなあと思いつつ、5インチあるとこれで足りるんじゃね?という気もしています。というわけで青空文庫。

Screenshot_2013-12-09-22-36-19

キャプチャ画面の縮小表示なので、どれだけ伝わってるか分かりませんが、これなら十分読めるよねと思えるレベル。 ルビもバッチリ読めます。あと、クルマでカーナビ代わりに使うことも多いのですが、この画面なら本当のカーナビに完璧に代替できます。地図情報も常に新しいですし。

というわけで、褒めてばっかりで何か貶すところはないかと思いましたが、思いつかない。

懸念されたバッテリーですが、チラッと触れたようにいろいろ最適化されているおかげか半日使っても8割ぐらいは残っています。まだそれ以上長時間使っていないので断定的なことはいえませんが、これまで使っていたものよりは明らかに持ちます。バッテリー重量との兼ね合いで、このへんがベストバランスなのでしょう。個人的には日中ノートPCやライターソケットから充電したりする機会もあるので、充電切れで困ることは当分なさそうです。あとちなみにワイヤレス充電にも対応しています。

カメラもとても写りが良くて無問題だし(夜景を撮ると勝手にキラキラ画像GIFを作るおまけ付き)、あとはそこまでGoogleに情報管理させていいのかよ!というツッコミだけでしょうか。良くも悪くも、ほんとこれは首までどっぷりグーグル先生漬けの生活になりますよ。それから人によってはLG製なのをどう思うか、それぐらいですかね…。

結論はボーナスイチオシ、です。

Playストアで買ってもemobileで一括で買っても39,800円。安い!ボーナス時期でもあることですし、回し者ではないのですがオススメしたいです。ぜひ。iPhone5もいいんですけどね、値段倍でしょ(^o^)丿

Google Play

Nexus 5 – 製品情報 | EMOBILE 4G-Sスマートフォン

2013年流行語大賞ノミネート語。

許諾NGぽいけどとりあえずこの画像。
許諾NGぽいけどとりあえずこの画像。

【流行語大賞候補】 「倍返し」、「おもてなし」も加わり、今年は激戦必至! 2013 – NAVER まとめ

年末ですね~ということで記録カキコ。

今年は流行語の当たり年らしく、たしかに見たことある単語がいっぱい。とはいえほとんどがテレビなんだよなあ…という気も。

前半は「今でしょ!」で決まりかなあ、と思ったら、後半で「じぇじぇじぇ」や「お・も・て・な・し」や「倍返し」など強力な言葉が怒涛のように押し寄せて来ました(笑)

一方で、お笑い界からのノミネート語は無く、これはこれで時代のターニングポイントなのかも、という指摘も。

個人的には「激おこぷんぷん丸」あたりが面白いです。単に若者の言葉の乱れ、で済ませられがちですが、僕が思うにこれもクールジャパン。

激怒しているにも関わらず、それを可愛いニュアンスで表現したい、という気持ちの現われでしょ。

サブカルのようで、実は日本的な精神文化が色濃く反映されている言葉だよなあと思います。

大賞は12月2日発表。「おもてなし」が有力だそうです。