日本語には、自分がたくさんある。

Assimilated
Rantes) / Foter / CC BY-NC-SA

名前シリーズ、続いてます。

よく、英語では一人称は「I」だけ、という話を聞きます。日本語は、「私」「僕」「俺」なんて、日常的に使い分けてますよね。

では自分の呼び方がどれだけあるのか、軽く調べてみました。

私(わたくし)
私(わたし)
私め(わたしめ)(わたくしめ)
僕(ぼく)
俺(おれ)
自分(じぶん)

・「私」は「わたくし」なのか「わたし」なのかでもニュアンスが違いますね。

うち
あたい
あちき
妾(わらわ)

・もうすでに女子小学生の間では「ウチ」がデフォルトですよ。

儂(もしくは「私」、わし)
我輩、吾輩、我が輩、吾が輩
某(それがし)
拙者(せっしゃ)
身ども(みども)
愚生(ぐせい)
吾人(ごじん)
小生(しょうせい)
手前

・男性が自分を呼ぶ呼び方もバリエーション多いです。武士の流儀?

おい、おいどん
おら
己等(おいら)
わい、わて、あて

・方言も含めて、こうした自分の呼び方もよく耳にします。

余・予(よ)
我・吾(われ・わ)
麻呂・麿(まろ)
朕(ちん

・これは高貴な人々の使う一人称。まろなんてちょっとギャグっぽく使われますね。

こうしてみると日本語の一人称は自分のクラスを表している場合が多いです。やはり目上目下を気にする文化独特のものなのでしょうか。日本語は特に一人称の種類が多いようです。