ネット社会が不愉快なのは左脳でっかちになるから?

thought synthesizer
krischall / Foter / CC BY-NC-ND

以前人間の脳に関するTEDのプレゼンを見たことがあります。

ジル・テイラーさんのお話。(写真の人とは関係ありません)
僕はとても感動しました。
Jill Bolte Taylor’s stroke of insight | Video on TED.com

この方は脳科学者でありながら、自身も脳出血で生死の間をさまよい、その結果ある洞察にたどり着いたとのこと。

僕が勝手にかいつまんで説明すると、
みなさん御存知のとおり、脳は左と右に分かれている。
左脳は時系列や物の名前、数などを認識し、自己と他者の区別を担当する。 右脳は「いま」しか認識せず、まわりの環境との調和を第一に考える性質を持つ。
定量的(左)なものと定性的(右)なもの、という分け方ができるかも知れません。

ジルさんはしきりと右脳の素晴らしさを強調します。

確かに従来から「直感」は右脳、と言われてきましたが、この方は右脳優位に働くことによる調和やそれに伴う幸福感を強調されています。

僕も、その点にはとても納得できる気がします。

特に現在のネット社会では左脳優位になりがちな環境が整っているので、意識的に右脳を働かせるようにしないといけないと思います。

■私たちを左脳的に動かすもの。

テキスト及び記号、議論、スケジュール、将来予測、抽象性、自己同一性などなど

■私たちを右脳的に動かすもの。

ビジュアル、共感、時間を忘れる、現在に集中する、身体性、他者受容性などなど

こうして分けてみると、一目瞭然ですね。

僕たちが不安や不幸を感じるのは、「左脳でっかち」つまり左脳優位過ぎる、という点もひとつの問題だと思います。PCやスマホを時々は手放して、太陽や風を感じ、時間を忘れてカラダを動かしましょう。幸せに近づくために。