仕事柄、言葉の誤用をしないようになるべく気をつかっているのですが、時代や環境によって意味合いも変わるのでなかなか難しい。例えば「炎上」というと、最近ではネットで叩かれる意味を連想する人のほうが多いのではないかと思ったり。
言葉は生き物。結局そのときどきの判断、ということになります。
最近では、「汚名挽回」も誤用ではない、ということが言われています。汚名は返上するものだと思ってましたけどねえ…。
誤用ではない?「汚名挽回」「名誉挽回」をめぐる辞書編纂者らの議論 – Togetterまとめ
上記リンク先には、辞書編集者自ら『三省堂国語辞典』第7版に誤用ではないと記述した旨語られています。『明鏡国語辞典』にも誤用と決めつけられないことが記されている模様。
「疲労回復」と「元気回復」が併存しているように、「汚名挽回」と「名誉挽回」が両方あっても良いし、また古くはそうした用法が存在したようです。
テレビのクイズ番組や雑学本などで、散々誤用とされてきたのを目にしているわけで、これがまた理解されるには相当な時間がかかりそうですね。まさに汚名挽回の名誉挽回なるか、といったところ。
やれやれ、ですね。