スーパーはアマゾン式を導入するといいのに。

【この記事は2010年1月にアメブロにアップした内容と同じです】

スーパーの売上なかなか上向きません。

デフレだから?もう欲しいものがないから?だとすると通販も売上げが落ちてないとおかしいですよね。

amazonは国ごとの情報開示をしていないので、日本で好調なのか不調なのか分かりませんが、少なくとも業績が悪いという話は聞きません。というかすごく成長しているはず。

それなら早い話、amazonがやっていることを、スーパーもどんどんマネすればいいのではないでしょうか?

【一人ひとりの顧客情報を把握する】

まずはここから。いまはおサイフケータイもあるし、もちろんスマホでも。アプリを作ってインストールしていただくと。ない人にはフェリカカードを発行すればよい。ポイントカードでポイントだけを管理するなんてカードの無駄です。あ、nanacoとかに全部一体化すればいいのか。モバイルnanacoもあるし。だとすれば設備投資としてそんなに費用が掛かるとも思えない。

これで来店履歴、購入履歴を管理することから始めるべきです。その上で、

【来店ポイントを付与】

通販との違いは来店するか、しないか、なのだから、来店だけでもポイントを加えるべきです。某家電量販店は来店ポイントがありますね。
入り口近くにずらっとフェリカポートを設置して、そこでピッとかざせばポイントゲットできるといいですね。

【デジタルサイネージでレコメンド】

フェリカポートの前にはデジタルサイネージが置いてあって、その人に合わせた本日のオススメ商品が出る。過去の購入履歴も出る。欲しい商品の検索もできる。これで基本形ではないでしょうか。アマゾンの画面はそうなっている、ということです。ブース式にして隠せば恥ずかしくないし。

ほしい物リストを作っておいて、それがセールされていたらおススメの最上位に表示。今日の晩ご飯のメニューレコメンドとか、すごくニーズがあると思います。アレルギーで困っている人に、原因物質が入っていない商品を表示するのも簡単。店内のどこで買えるかも地図表示すれば迷いません。

【重いものはデリバリー】

エリアごとにトラックを走らせて、ケータイからの指示でペットボトルの水とか、牛乳とかをデリバリーしてくれるようにする。これもいまのネット宅配システムが使えますよね。フェリカカードだけのお客さんにも時間指定で欲しい時に届ければいい。もちろん履歴を把握しているから、そろそろ牛乳が切れそうなタイミングで牛乳大丈夫ですか?というメールが入っ たり。カードの場合はサイネージに表示。

でも生鮮食品などは、やっぱり自分の目で確かめて買いたいニーズもあるはずだから、そういうものは店頭で買っていただく。現在のネット宅配ともそのあたりが違う、というか来店の良さもアピールしないと、将来は全部宅配でいいということになりそう。

●個人情報の取扱について、なにか法律があるのかな?

僕は簡単にググっただけですが、GMSが一定以上の個人情報を入手してはいけない、という法律や自主規制があるのかどうか分かりませんでした。ご存じの方がいたら教えてください。

●いますぐ出来る気がするのですが、どうなのかな?

さて、上記羅列した事をよくよく考えてみれば、現在のスーパーのビジネスは、アマゾンが商品を大きな倉庫からピックアップしてトラックに載せて宅配便でデリバリーする手間を、お客さん自身が全部やってくれるありがたいシステムとも言えますね。

もっと翻って考えれば、現状の店頭に商品を並べるだけ、案内は基本チラシだけ、というシステムが、ネットでの買い物に比べてどれだけお客さんに利便性を提供「していないか」が分かると思います。現状メリットは、リアル買い物体験というシズルの提供だけではないのでしょうか?そしてそれは飽きられている。

価格訴求だけではもう限界なのはみんな気付いていると思うんですよね。それに電子マネーを小銭の不便さを解消するためだけに使うのではもったいないと思います。

やればすぐにできることばかりです。もう取り組んでいるところもあるのかな?新しいサービスと、それによる顧客ニーズの発掘にどこのチェーンがいち早く取り組むか、ヲチしていきたいと思います。